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GWSとウェルネス経済について

GLOBAL WELLNESS SUMMIT(GWS)とウェルネス経済についてボードメンバーの相馬順子氏にお話を伺いました。

Q. GLOBAL WELLNESS SUMMIT(GWS)とは、どういった会議なんでしょうか?

GLOBAL WELLNESS SUMMIT(GWS)とは、ウエルネスエコノミーを担う各国の代表が一堂に会してプレゼンテーションなどを行う国際会議で、2007年より世界各地で行われています。

当時、スパのコンベンションだと、経営者の意見が反映されないことが多いので、皆でディスカッションをする場が欲しいということで、スパ専業メデイア&マーケテイング会社であるスパファインダーの経営者だったSusie Ellis、Pete Ellisが発足して、NYのWaldorf-Astoriaで第一回目が開催されました。

Q.最初はスパの会議だったんですか?

はい、そうなんです。会議のなかで、第17代外科学会長のカモーナ博士からの提案があってから翌年のスイスで話し合われて、スパは色々なコンポーネントの一つで、一番伸び盛りの産業ではあるけれど、もっと広い目で色々な人と話し合おうという流れになりました。

最初は、スパ関係の人たちだけが200人集まっていましたが、今は700人。政府の関係者もいれば、医者、グーグルのようなコーポレートウェルネスに興味のあるところもいるし、学校関係者もいます。

Q.過去、どんな国で開催されたんですか?

ニューヨーク2回、インターラーケン、イスタンブール、バリ、インドのニューデリーでは、メンタルの部分では最高峰になるんでしょうか、ダライラマ氏が基調講演をされています。世界の冬のスキーリゾート言われたチロルでは、冬しかビジネスモデルがなかったのですが、冬季シーズン以外も、ウェルネスでエコ、環境と結びついて発展していくことができるかということが話し合われました。

パルムビーチでは、病院やスマートシティからも参加があり、この会議にくるとスパというのが様々なところに派生するのがわかります。昨年はイタリア ボローニャのテクノジムで、長寿、エイジングとどう向き合うのかということが話し合われました。

Q.今年は初の東アジアでの開催と伺いましたが?相馬さんはそちらで共同議長をされるんですよね?

そうなんです、2019年は、初めて東アジア、香港での開催が決定され、今回共同議長を務めます。招待制で選ばれた代表700名(50ヶ国以上)が参加して、今後のウエルネスエコノミーがどのように発展していくのかを話し合い、状況を共有します。本会議の影響力を鑑み、メデイアは欧米、アジア、日本から100社ほど参加する予定です。

Q.ところで、ウェルネスの業界において日本の存在感はあるんでしょうか?

実は昨年のボローニャの会議まで、日本の参加者は少ないので日本はプレゼンスがあまりないのかと思っていたのですが、そこで、沖縄が大変注目されました。教授が本当のブルーゾーン(長寿地域のことをいう)は日本にあるんじゃないかと言っているんです。日本は国際会議で端の方にいましたけど、持っているアセット(資源)を使って、もっと前に出るべきではないかと思いました。

例えば、温泉、これほどのアセットを持っている国はないし、食べている和食もこれ自体がスパクイジーヌと言われました。日本はすごく宝物なのに、気が付いていない、もしくは囲い込んでしまって外に出していないのかもしれません。

Q.そうなんですね、日本が前に出ていけない課題はあるんでしょうか?

今世界では、ウェルネスエコノミー、経済になっているのに、日本では各個人はウェルネスのことをわかっていても、それが結びついて経済になっていない、それが一つの課題なんだろうなと感じました。

Q.2019年10月の香港開催に向けて、日本でも前向きな動きはあるんですか?

今、アジアは、伸びる市場として、非常に世界的に注目されていますので、香港の開催には、アメリカやヨーロッパの企業がこぞって参加します。これを機に、世界中のウェルネス産業のトップの方々700人の人たちと、色々なビジネスチャンスも起きますし、私達が持っている宝物やノウハウに気が付き、外に出ていかなければいけない時代だと、非常に痛感しています。

そこで、ウェルネスの勉強会をしようと決心し、GWS議長のスージーエリスが来日を機に、各企業に声掛けして、ヤクルト本社、株式会社ヤクルト本社、森トラスト株式会社、株式会社富士フィルム、花王株式会社、株式会社BenefitOne等々株主総会の大事に時期に関わらず、代表取締役などボードメンバーにお集まりいただき、勉強会開催の実現に至りました。フィナンシャルタイムズも取材にきました。

そこでは、

①私達の持っているものが、どうやったら浸透していくのか。もう一回70年代、80年代ソニーやトヨタが海外に行ったように、ウェルネスで海外に出ていって私達が築けるのか

②職場のウェルネスの二つについてディスカッションしました。

職場のウェルネスとは、うつ病の人を産業医が診察するというより、ウェルネスの専門家をいれて、うつ病にならないような施策をどんどんするということで、社員を大事にしなければならないと気が付いた企業は既に行っています。そういう情報交換をしながら職場のウェルネスにどう関与していくのか、ということです。

Q.では最後に、今後のビジネスチャンスやウェルネス業界の展望についてどうお考えでしょうか?

今ESGとよく言われますが、environmentとかガバナンスとかいいますが、一番大事なのは、企業が社員をいかにして大事にすることができるのか、そこに大きなビジネスチャンスがあると思います。

これは、私達の業界でしかできないというわけではありませんが、病気になって、薬を飲んでお医者さんにいくということは、終わらせなければいけないと切に感じています。

他の国はそういったことに気が付いて、病気にならないようにして、健康な生活に投資をしています。この考え方が日本にも根付かないと、病気になるまで生活習慣を変えないとか、病気になったら誰かがなんとかしてくれるという、寝たきりの最期は人々にとって、幸せでは決してないということに皆が気付かなければなりません。

ウェルネス産業は世界的にいうと、470兆円市場で成長率が6%。こんな業界他にありません。日本だと何故か、未病とかサプリという方に話がいってしまい、それはそれで否定はしませんが、健康に対する考え方は、世界と少し違っているということも感じています。

世界的なウェルネスの定義というのはあるんですが、未病はあまり入らなくて、どちらかというと、リーマンショックでお金の使い方に対する価値観が崩れたときに、それでもお金を持っている人が、自分の家族のために健康投資を始めた、その元年がたぶんリーマンショックの頃だと思います。そのころに、子供だった人たちがミレニアム世代であり、ジェネレーションZです。

この人たちは最初から親がそういうお金の使い方をしているのを知っている人たちなので、確実に次の市場は、こういう人たちが率先してやっていく、この人たちに合わせるようなものを私達ができなければ、世代交代が起こると思っています。

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